昔はパティシエといえば男性の仕事でしたが、年々女性の割合が多くなり、今では女性パティシエのほうが多く在籍しているお店も珍しくありません。
そして、パティシエールが仕事を続けていくにあたって、将来的な結婚や出産、子育てを想像したとき、続けていけるのかと不安を覚えたことのある人も多いのないでしょうか。
女性にとってパティシエという職業は生涯続けられる仕事なのか、考えてみたいと思います。
女性も多く活躍している
一昔前までは男性中心だった洋菓子業界ですが、女性の繊細さや緻密さがお菓子作りに向いていると、最近では女性パティシエの活躍が目立っています。
雑誌やテレビでも女性オーナーのお店が取り上げられたり、女性がシェフパティシエを勤めるお店も増えています。
業界全体でいうと、女性がどんどん増えている傾向があるのです。
産前産後休暇・育児休暇を活用して続ける人も
一昔前は極端な長時間労働、繁忙期の泊り込みといった、かなり厳しい労働環境のお店も多くありました。
しかし、近年は働き方改革などで労働環境の改善が意識されており、女性が長期的に活躍できるような制度を整えている職場も増えています。
企業をはじめ、パティスリーといった個人店でも、産休や育児休業制度を採用しているお店も。そういった制度があるのかどうかは、就業規則を確認したり、オーナーへの確認が必要です。
また、取得実績がなくても産前産後休暇や育児休暇を請求することはできますので、雇い主に相談してみるとよいでしょう。
自分の時間を確保するために独立する道も
子育てしながら働くとなると、子供を保育園に預けることになりますね。
「土日は出勤なのに、保育園はお休み。どうしたらいいのよ!」 という悩みを抱えるママパティシエもいらっしゃるではないでしょうか。
子供を預けなければ働けないのなら、自分の都合で仕事ができるように、自分のお店を持ってしまうのもひとつの手です。
ある程度の資金やお店を続けていくための経営観点が必要ですが、最近は女性起業家向けの融資枠を設けている金融公庫もあるようなので、商工会議所等に相談してみるのも一案です。
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オーナーインタビュー「仕事と育児、両立させるための独立」…ある女性パティシエが辿り着いた、自分にとっての理想形
お店を持たずにパティシエを続ける人も
お店で働く以外にも、パティシエの経験を生かすことはできます。
自宅や貸し教室を利用してお菓子教室を開いたり、カフェ等のレシピ開発の相談に乗ったり。
お菓子教室の宣伝にSNSをうまく使い、教室だけでパティシエ時代のお給料相当額を稼ぎ出す人もいるようです。
また、ブログ等にお菓子の写真やレシピをアップしているうちに人気が出て、レシピ本を出版した人たちもいます。
このように、今までの経験を生かして、パティシエを仕事として続けていく方法はさまざま。
子育てしながら、自分のペースで仕事ができる働き方を、考えてみるのも良いかもしれません。